「妊娠したから特別」ではなく、「今の身体」を見続けること
― マタニティ期のピラティスとの向き合い方 ―
今回、TOKI PILATES STUDIO のインストラクターでもあり、マタニティピラティスを続けているAyuに、妊娠中の身体の変化や、ピラティスとの向き合い方について話を聞きました。
インタビューの中で印象的だったのは、
「妊娠を特別なものとして切り離していない」という感覚であること。
「妊娠したから」ではなく、「今の身体」を見る
Ayuはもともと、
「今、自分の身体ってどうなっているんだろう?」
ということを知りたい気持ちが強かったそう。
その中で、精神的にも身体的にも、自分に一番合っていたツールがピラティスだったと言います。
だから妊娠も、“今までの延長線上にある身体の変化”として捉えているそうです。
「妊娠したから特別というより、
ちょっと太って身体が変わったとか、
運動不足で身体が変わったとか、
そういう時に今の身体に必要なものを取り入れる感覚に近いです。」
もちろん、お腹が大きくなったり、身体の変化やマイナートラブルはある。
でも、それを防がなきゃいけないものとして捉えるのではなく、
「今こういうことが起きているんだな」
「じゃあ今は何が心地いいかな」
と、その都度観察しながら選択していく。
そんなふうに身体と向き合っている姿がとても印象的でした。
「心地いい状態に戻せる手段」がある
Ayuは、
「ピラティスをやってきたから、
居心地悪いなって思った時に、
心地いい身体の状態に戻せる手段を持ててる感覚がある」
と話してくれました。
マタニティのこの時期は特に、
何かを頑張って強化するというより、
- ・呼吸がしやすい
- ・身体に意識が向けられる
- ・今ここを感じられる
そんな、ピラティスの本質的な部分により立ち返っている感覚。
TOKI PILATES STUDIOの多くのインストラクターが持つ資格である
BASI Pilatesでいう10の原則
- Awareness〈気づき〉
- Balance〈バランス〉
- Breath〈呼吸〉
- Center〈中心〉
- Concentration〈集中〉
- Control〈コントロール〉
- Efficiency〈効率性〉
- Flow〈流れ〉
- Precision〈正確性〉
- Harmony〈調和〉
のような考え方に、自然と戻っていく感覚があるそうです。
「体は常に変化し続けるもので、
妊娠だけを特別な不調として捉えていないかな。」
その言葉から、“変化を怖がらずに付き合っていく”
Ayuのもともと持つポジティブな姿勢が伝わってきました。
妊娠で、身体感覚は大きく変わる
一方で、
「ボディーの感じ方の変化はとてもある」
とも話してくれました。
お腹が大きくなるにつれて、
重心が変わる。
硬くなる場所も、
緩む場所も変わる。
「どこまで負荷をかけていいのかという感覚も出てくる。だからこそ、改めて感じたのが、人に見てもらうことの大切さでした。」
「鏡を見ながらずっとやってるわけじゃないし、見てもらって、
“ここまでいって大丈夫”っていう感覚を確認できるのが大きかった。」
その感覚を持ち帰って、また自分で実践していく。
その繰り返しが、妊娠中の安心感につながっているようです。
「安心感を与えてもらえること」が大きい
10年以上ピラティスを続け、身体の知識もあるAyuでも、
「ここまで動いていいかな?」という感覚はあったと言います。
でもそれは、怖くて動けないというより、
「もうちょっといってもいい?」という確認に近い感覚。
だからこそ、
「大丈夫ですよ」
「ここまでいけますよ」
と、身体を見ながら導いてもらえることに、大きな安心感があったそうです。
「教科書みたいに進めるというより、安心感を与えてもらえることが嬉しい。」
その言葉が、とても印象的でした。
TOKI PILATES STUDIOが大切にしたいこと
妊娠中は、身体が変わり続ける時期。
「自分の身体が、自分の身体じゃない感覚」
になる方も少なくありません。
だからこそでは、妊婦さんだからこうではなく、
今その人の身体で何が起きているのか、
どんな感覚があるのか、
コミュニケーションを取りながら、
一緒に確認していくことを大切にしています。
安心して身体を動かせること。
変化を怖がりすぎなくていいこと。
そして、自分の身体に戻ってこられる感覬を持てること。
そのサポートができる場所でありたいと思っています。
最後に、
「楽やもん、体が。」
と笑いながら話してくれたAyu。
妊娠中も、
産後も、
その先も。
変化する身体に寄り添いながら、
自分に戻れる感覚を持てる人が増えていけばうれしいです。
産後、また身体との向き合い方がどう変化していくのか。
Ayu自身がどう感じていくのか、私たちも楽しみにしています。
