身体を、もう一度信じられるようになるまで
― 産後リカバリをきっかけに
人生の中で、自分の身体や可能性を
もう一度信じ直す瞬間があります。
今回のインタビューは、産後リカバリをきっかけに
「変われる」と実感したひとりの女性のストーリーです。
受ける側だった彼女が、いまは伝える側として立つまで。
その道のりを伺いました。
産後リカバリを受け始めたのは、どんなタイミングでしたか?
産後4ヶ月の頃です。5歳差の第二子で、上の子のサッカーに付き合って外に出ることも多く、骨盤がグラグラする感じや腰の痛みを感じることが増えていました。
気持ちの面では、年の差育児はもっと楽だと思っていた分、少し疲れていたのかもしれません。
「赤ちゃんおっぱいのんじゃダメ」「赤ちゃん可愛くない」
そんな上の子の言葉に戸惑いながら、どうしたらいいのか分からない時期でした。
産後の身体について、悩んでいたことはありましたか?
整骨院で骨盤矯正に通っていました。行けば楽になるけれど、行かなくなるとまた痛みが戻る。
妊娠前から、根本的に身体の使い方を変えないといけない気がしていて、YouTubeで骨盤ケアの動画を探していた記憶もあります。
初めてトキでレッスンを受けたときの印象を教えてください。
当時は今ほどマシンが揃っていなくて、広くて静かで、あたたかい空間でした。
洞窟みたいだな、と思ったのを覚えています。
正直、レッスン中は何が何だかわからないまま身体を動かしていましたが、終わって立ち上がったときに、立ちやすさや目線の高さの違いに気づきました。
何より「自分のために自分が身体を動かしている」という感覚が久しぶりで、とてもリフレッシュしました。
レッスンの中で印象に残っていることはありますか?
自分よりも先に、自分の変化に気づいてくれたことです。
「今、ここ動きましたよね」「それです」
そうやって感覚や変化を肯定してもらえたことに、ほっとしました。
身体以外にも、変化はありましたか?
身体が生き生きして、思考もクリアになっていきました。
「これ、やってみたい」と、何かに挑戦してみたい気持ちが自然と湧いてきたのを覚えています。
もともと自分のことを話すのは得意ではなかったのですが、不思議と話したくなって、インストラクターに聞いてほしいと思えました。
そのときに
「背骨を動かすことで、自律神経のバランスが取れているのかもしれませんね。背骨が語らせてますね」
と言ってもらえたことが、今でも印象に残っています。
ピラティスを学ぼうと思ったきっかけは?
「自分の人生、まだまだ変われる」と感じたことが大きかったです。
この感覚を、自分だけで終わらせたくないと思いました。
BASIを選んだのは、当時のトキのインストラクターがみんなBASIで、「こんな人になりたい」と思えたから。
私は何かを選ぶとき、最終的には人で決めます。不安よりもワクワクが勝っていました。
学ぶ側になって、見え方は変わりましたか?
産後の身体や出産に関する知識の深さを知りました。
母体で何が起きているのか、育児の姿勢が身体にどう影響するのか。
人によって身体も暮らしも全く違う中で、その人の生活がより良くなる方向へ一緒に進むには、たくさんの学びが必要だと感じました。
正直、産院の母親学級だけの知識でよく出産できたなと思います。
今のピラティスを続けてきたこの身体で、もう一度妊娠・出産を経験してみたいと思えるほど、身体への信頼が生まれました。
いま、インストラクターとして感じることは?
先日、「産後初めてのピラティスで、心身ともにとてもいい気分転換になりました」というLINEをもらって、クライアント時代の自分を思い出しました。
育児をしていると、自分はどうしても後回しになります。
トキではベビーシッターがいて、自分だけに集中できる時間があります。
その時間が、身体だけでなく心のリフレッシュになり、家庭に戻ってからの関わりにも良い影響を与えていたと、今あらためて感じています。
最後に、産後の自分に声をかけるとしたら?
「大丈夫。妊娠前より、体はもっとよくなるよ」
TOKI PILATESが大切にしているのは、産後の身体を「元に戻す」ことではなく、
その人自身の可能性を、もう一度信じられる状態へ整えることです。
母親の健やかな心身は、家族の笑顔につながっていく。
だからこそ、母親であるからこそ、
自分に集中できる特別な時間を持ってほしいと私たちは願っています。
このインタビューが、誰かが自分の身体や人生を、
もう一度信じてみようと思えるきっかけになれば嬉しいです。
